あけましておめでとうございます!
本年も弟子屈町をどうぞよろしくお願いいたします。
新年最初の更新は「摩周そば」の話題です。
てしかがえこまち推進協議会・食文化部会では、地産地消を推進するため、地元飲食店の「地場産メニュー」を応援しています。
昨年より、「摩周そばめぐり」と題し「摩周そば」のお店をご紹介してきました。
摩周そばのお店は昨春までにすべてご紹介したものとばかり思っていましたが、昨年6月にオープンしたばかりの「くまうし」さんでも摩周そばの提供を始めたと聞き、これはぜひご紹介しなくては!と思い続けること半年…。ようやく念願かなって、先日お店にお邪魔してきました!

国道沿い、遠くからでもよく目立つインパクトのある建物です。
「豚丼」「田舎そば」と書かれた大きな文字の下をくぐって、店内へ。

暖房の効いたお店の中は、明るくてとても清潔な雰囲気です。
毎朝、その日に使う分だけ手打ちしている摩周蕎麦のメニューは、全部で7種類あります。その中でも一番にオススメなのが、「きつねそば」。

弟子屈町で3代続く「松田豆腐店」で毎朝揚げている油揚げは、コトコトと丁寧に煮含めてお蕎麦と一緒に供されます。
温かい汁に負けないしっかりとした香り豊かな麺です。ぽってりと厚い揚げも煮汁がたっぷり染み込んで、噛みしめるごとに幸せが広がります。何といっても、具は大きな揚げと葱だけ。潔いほどシンプルな一品ですが、「くまうし一番のオススメです!」と店長さんが自信を持って薦めてくださるだけあって、シンプルなのに飽きのこない奥深い味わい。最後の一滴まで、残さず美味しく頂きました。
それから「くまうし」さんと言えば、お蕎麦と並んで豚丼が名物。
お蕎麦も食べてみたいけれど、豚丼にも心惹かれる…
そんなあなたに、豚丼と田舎そばのセットもちゃんと用意されています。

こちらは一番人気、小ぶりのきつねそばに豚丼がついた、「豚丼とミニきつねそば」セットです。
豚丼は、お隣の鶴居村で飼育されている「阿寒ポーク」を、特製のタレで香ばしく焼き上げています。ちょこんと添えられた山ワサビと白髪ネギをのせて頂くのがオススメ!そしてもちろん、大きすぎず、小さすぎずの絶妙な量で出てくるお蕎麦にも大満足。単品のお蕎麦よりも小ぶりですが、たっぷり煮汁を含んだきつねの美味しさは変わりません。
ちなみに豚丼は定番の醤油ダレの他に、ちょっと珍しい味噌ダレも用意されています。(次回は味噌にも挑戦してみようと、密かに心に決めた筆者です)
お蕎麦を頂いてから、店長の原さんにお話を伺いました。
お店は、道北の天塩町でガソリンスタンドを営む社長が、さまざまなご縁に導かれてここ弟子屈町で開業する運びとなったこと、そしてこの町でお店を開くからにはなるべく地場産の食材を使いたいと思ったこと、たくさんのつながりから生まれた縁を大切に紡いでできたお店なのだということが温かく伝わってきました。
お店の名前の「くまうし」は、アイヌ語で鮭の干場のこと。
その昔、町内を流れる釧路川にたくさんの鮭が上がり、その鮭を干す場が多くの人々の交易の場になっていたという故事から、たくさんの人との交流の場になることを願って「くまうし」と名付けたそう。
お店の中には「くまうしものがたり」が、どのテーブルにも置いてあります。

最後に掲げられた一文に、心打たれました。
「私たちはこの地に暮らすことから知識や知恵を、これからも商品開発に活かします。人が食べてきたものは本来、身近にあった物だけだったと思うからです。」
北の大地は長い冬の入り口。
彩り豊かな野菜たちや、目にも華やかな美しい料理は、この時期のこの地のものではありません。でも温かな湯気が立ち上る一杯のお蕎麦には、きっと誰しも心が温まることでしょう。
お店の営業時間は、このあたりでは珍しく午前11時から夜9時まで。
夜の移動の途中にも、疲れた仕事帰りにも、いつでも温かく迎えてくれるのが嬉しいですね。
【
くまうし】
■きつねそば¥780、豚丼とミニきつねそばセット¥980、田舎そば¥580
■弟子屈町鈴蘭1丁目8−6 ■TEL:015−482−2688
■営業時間11:00〜21:00 ■12月〜3月は火曜定休、それ以外の月は無休
■テーブル2卓、カウンター4席、小上り2卓(24席) ■駐車場有
(元旦はお休みです。1月2日から通常営業しています)